「10バガー」なんて夢のまた夢?

株式投資の世界で、よく聞く言葉に「テンバガー(10倍株)」があるけど、正直なところ私はその経験はない。でも、2倍なら?これは実は現実的な話。

5年で株価が2倍になる企業。これって、年率にすると約15%の成長だ。経済全体の平均を少し超えるくらい。だからこそ、狙えるし、狙うべきなんだ。

寅ちゃん式・分散とバランスでリスクを抑える

たとえば100万円の資金があるとして、これを1社に突っ込むのはちょっと危険。だから私はよくこうやる。50万円ずつ、2社に分けて投資。

仮に1社がコケて株価が半分に、つまり25万円に。もう1社がうまくいって2倍、つまり100万円になったとしよう。合計で125万円。なんと、損して得とるどころか、25%の利益が出る計算だ。

これは感覚ではなく、戦略。だからこそ「全部当てる必要はない」。1勝1敗でも勝てるように設計しておけばいい。

若いうちは「成長企業」一本でいい

20代や30代のうちは、守りに入るのはまだ早い。配当よりも、「伸びしろ」にこそ価値がある時期だと思ってる。

ただし、「成長企業=何でも買い」じゃない。むしろ高すぎるPER(株価収益率)や、期待だけで買われてるような銘柄には手を出さない。夢を買うより、「現実を伸ばしてる企業」を買いたい。

2倍株はどこに?寅ちゃんの選び方

  • 業界全体が成長している(例:脱炭素、医療DX、インド市場)
  • ROE(自己資本利益率)が高くて、経営がしっかりしている
  • 時価総額がまだ小さめ(成長の余地あり)
  • 株主に向けた姿勢が誠実(IR資料がわかりやすいなど)

私自身は、20代後半から投資を始めて、まずはインドの成長に注目して積立投資をした。あれから20年以上経って、インド株投資信託はおよそ3.5倍になってる。

でもこれは「時間と継続」の力。逆に言えば、若いうちから始めておけば、2倍株を何度か取るだけで、大きな資産形成が可能になる。

まとめ:勝率5割でいい。けれど考えて選べ

2倍になる株を5年ごとに当てる。そんなの無理?いや、情報を集めて、ちゃんと見ていけば、決して夢じゃない。

最初は「なんとなく良さそう」からでもいい。ただし、買ったら「なぜ上がると思ったのか」「その根拠は崩れていないか」を定期的に振り返ること。これが習慣になると、投資はどんどんブレなくなる。

資金が少ないうちは、リスクをとって成長を取りに行く。寅ちゃん流、「守りながら攻める」若者のための投資術。今日から始めてみてほしい。