■ 愚痴が組織を腐らせる
寅ちゃんは、これまで多くの人事面接、部下の評価、経営判断をしてきました。
その中で厄介だと思うのは、多少仕事ができても「愚痴を言って周囲に悪影響を与える人」です。
こういう人は、表向きは良い顔をして面接を通ります。
でも、いざ入社してみると「あの人が嫌い」「会社が古い」「上が悪い」と不満を周囲に撒き散らす。
そして厄介なのは、上司の前では言わないから発見が遅れること。
■ 武田信玄の人材評価 〜「知恵をかく」「愚痴を言う」「言い訳をする」〜
そんな現代にも通じる人材評価を、戦国武将・武田信玄が残しています。
ある日、信玄は家臣たちを次の3タイプに分類して評価しました。
- 知恵をかく者
- 愚痴を言う者
- 言い訳をする者
そしてこう言い放ったのです。
「知恵をかく者はまだ良い。愚痴を言う者は害がある。だが、言い訳をする者は最も始末が悪い。」
それぞれの意味を、信玄はこう説明しています:
- 知恵をかく者:自分だけの考えを持っていて周囲に明かさない。だが、それでも戦力になる。
- 愚痴を言う者:周囲の士気を下げ、やる気を奪う。組織全体に悪影響を与える。
- 言い訳をする者:失敗から学ばず、責任を取らず、成長しない。最も信用できない。
■ 経営の現場でも「愚痴」と「言い訳」は要注意
この信玄の言葉は、現代のマネジメントにもそのまま通じます。
人材育成において、能力だけでなく「組織への影響力」も極めて重要。
特に、「愚痴を言って周りのやる気を下げる人」は目に見えない形で組織を腐らせる存在。
そして、「言い訳をする人」は、いつまでたっても同じ失敗を繰り返し、成長しない。
寅ちゃんは、能力が多少足りなくても、ポジティブで前向きな人の方が圧倒的に組織に必要だと考えています。
■ 自分がやりやすくなるには、周りもハッピーにする
結局のところ、良いチームで働くには「自分の環境を良くしようとする姿勢」が大切。
そのためには、自分だけでなく周囲の雰囲気を良くする意識が必要です。
周りを明るくする人は協力されやすく、結果的に自分の仕事もスムーズになる。
「人を巻き込み、前向きに行動する」ことが、最強のスキルなのです。
■ ちなみに寅ちゃんは…
愚痴、言います(笑)
でも、「お酒の席だけ」「明るく笑いながら」がルールです。
ネガティブを表では撒き散らさない。それが寅ちゃんの最低限のマナー。
まあ、一流ではないかもしれませんが(笑)、組織を大事にするなら、こういう心がけが大切だと信じています。
最後に一言:「言い訳する人」より、「できないけどやる気がある人」の方が100倍信頼されます。