50歳になった今、ふと思います。結果論だけど、今は「楽しい仕事」に専念できていることが何よりの幸せです。スタートアップに転職して、報酬は正直かなり減りました。でもその分は投資でカバーしてきました。子どもたちの成人までの教育費の目処がつけば、あとは好きな仕事をやるのが一番だな、と心から思います。もちろん、これは寅ちゃんの一方的な私見です。

ブラック企業からスタートしたキャリア

振り返ると、27歳まではブラック企業でメンタルをボロボロにしました。当時は「高い初任給」に釣られて会社を選び、結果として体を壊すほどの長時間労働とパワハラの日々。休日も仕事に追われ、趣味もなく、ただ日々をこなすだけの毎日でした。

そこから転職しても、しばらくはとにかく必死に働くしかありませんでした。34歳までは、昼は仕事、夜は資格取得の勉強という生活。宅建、FP、簿記…と資格を次々と取り、どの会社に行っても通用する「市場価値の高い自分」になるためにスキルアップに没頭しました。

一生やりたい仕事との出会い

40歳を迎えた頃、ようやく「これは一生やりたい!」という仕事に巡り合いました。これが私にとっての大きな転機です。その仕事を極めるために、修士号と博士号の取得を決意。仕事を続けながらの学び直しは想像以上に大変で、取得までに9年かかりました。

正直、学位を取っても報酬が上がるわけではありません。それでも、自分が将来にわたって誇りを持って続けられる仕事のための自己投資だと思えば、迷いはありませんでした。仮に資産がなくても、一生やれる仕事があれば怖くない。それくらい、やりたい仕事に出会えたことは大きいです。

88歳で働く母から学んだこと

私の母は88歳ですが、今も元気に働いています。自営業ということもありますが、何より「好きな仕事」をしているので毎日が生き生きしています。年齢を重ねてもなお、自分の役割を持ち、日々の生活に張り合いがある。その姿を見るたびに、「働き続けることの意味」を考えさせられます。

これから介護が必要になるかもしれませんが、この年齢まで元気で働き続けてくれるのは、子どもにとって最高の親孝行です。私も、子どもたちに経済的にも精神的にも負担をかけないよう、働けるうちは働きたいと強く思うようになりました。

好きな仕事を続けるための条件

好きな仕事を長く続けるためには、そのチャンスを掴むための「キャリアデザイン」が欠かせません。私は人事の仕事をしてきましたが、その中で感じたのは、大手企業をリストラされた方の中には「会社の看板」で仕事をしてきたために、他社で通用するスキルが不足している人が少なくないということです。

つまり、会社の名前ではなく、自分自身の実力で評価される人材であることが大切です。常に客観的に自分を評価し、時代や環境の変化に合わせてスキルを更新し続けること。これは、どの世代にも共通して必要なことだと思います。

転職のタイミングと選び方

私の経験から言えるのは、転職のタイミングは「やりたいことが明確になったとき」がベストだということ。報酬や肩書きだけで決めると、長期的に見て後悔する可能性が高いです。逆に、自分の中で「この仕事を一生やりたい」と思えるものが見つかったときは、収入が減っても挑戦する価値があります。

もちろん、生活が成り立つだけの経済基盤は必要です。私の場合は、投資や副業である程度の収入源を確保していたので、思い切った選択ができました。

まとめ

50歳になって思うのは、結局は「自分が納得できる働き方」が一番だということです。報酬や肩書きは確かに大事ですが、長い人生を考えれば、自分がワクワクできる仕事を続ける方が心も体も健康でいられます。

これからも、常に成長し続ける自分でありたい。そして、子どもたちにも「好きなことを仕事にできる人生もある」という姿を見せていきたいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。

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