資格を取るきっかけは「不安」でいい。今の時代こそ、自分を守るために

これは単なるきっかけの話です。資格を取る理由なんて、人それぞれでいい──そう思っています。

  • その資格がないと仕事ができない
  • 自分のスキルアップや転職のため
  • やりたいことがまだ見つからないので、まずは何か手を付けたい

誰かに「資格を取るのは自信のない証拠だ」と言われたこともあります。でも、それでも構わない。何もしないより、ずっと良い。行動した事実は、次の一歩を呼びます。

私が資格を取り始めたきっかけは、正直に言えば将来への不安でした。学歴に自信があるわけでもなく、学生時代は親の忠告も聞かずに好き勝手に生きてきた。社会に出て、現実の厳しさに直面しました。入社した会社は、いわゆるブラック企業。毎日がつらく、「なぜもっと早く勉強しておけばよかったのか」と自分を責める日々でした。

それでも今ならはっきり言えます。人生に“遅い”なんてない。思い立ったその瞬間が、人生の分岐点なのです。最初に挑戦したのは宅建(今の言い方でいえば「宅地建物取引士」)。中卒ながら仕事の合間に勉強していた父の「資格と努力は嘘をつかない」という言葉を思い出し、自然と参考書を開いていました。

気づけば、民間検定も含めて30個以上の資格を取得。某サスペンスドラマの「100の資格を持つ女(※女性なんですが私の場合は男ですけど)」には遠いものの、資格という“可視化された努力”が自分の世界を確実に広げてくれました。

不安の時代だからこそ、資格が「生きる武器」になる

2025年現在、世の中も日本も、これまで以上に不安定です。

政治の変化、増税、円安、AIの台頭──私たちの働き方は数年で劇的に変わりました。企業も個人も、何が起きてもおかしくない時代を生きています。

さらに経済も楽観視できません。国内の経済成長率は鈍化傾向にあり、企業の利益や設備投資も先行きが不透明です。加えて、人手不足が深刻化する中で「どの仕事が安定しているのか」さえ予測が難しくなっています。

こうした中で、資格は単なる“飾り”ではなく、自分の市場価値を守るための保険であり、武器だと感じます。資格は魔法ではありません。けれど、次の3つの観点では確実に効力を発揮します。

  1. 能力の可視化:学歴や社歴に頼らず、第三者が理解できる形で「できること」を示せる。
  2. 行動の証明:合格という結果は、「継続して学び、締め切りを守った」という実績。これが信頼の一部になる。
  3. 選択肢の拡大:転職・副業・社内異動・独立など、キャリアの逃げ道・攻め道を増やせる。

AIや自動化が進む中で、「人間にしかできないこと」「対人スキル」「専門知識と資格を伴う業務」が再評価されています。そんなとき、“取っておいてよかった資格”が自分を助けてくれるのです。

今迷っているなら、ひとまず一つ取ってみよう

「何から始めればいいか分からない」という人へ。今の時代だからこそ、難易度と効果のバランスが良い資格から始めてみるのがおすすめです。合格体験が次の挑戦を呼びます。

選び方の目安は次の通りです。

  • 目的適合:転職・昇進・副業・社内異動など、自分が狙う方向に直結するかどうか。
  • 再現性:市販教材や通信講座で学べるか、独学でも取り組めるか。
  • 活用イメージ:取ったあとの使い道が見えているか。履歴書に書く、社内業務に提案する、副業に活かすなど。

「今すぐ人生をひっくり返したい!」という意気込みも素晴らしいですが、その前に小さく受かる→使ってみる→次に進むというサイクルを回すことで、キャリアの“耐久性”が上がります。

資格はゴールではなく、“使って価値になる”

合格はあくまでスタートです。学んだ内容を、

  • 職場で提案する
  • 副業として試す
  • 発信して仕事につなげる

そんなアウトプットまでやり切ることで、資格がただの“持っているもの”から“使える武器”に変わります。

時代がどう変わっても、自分の頭で学び、証拠を積み、価値提供をし続ける人は強い。資格はその土台を作る最短ルートの一つです。

最後に:結論はシンプルです

何をやるか迷っているくらいなら、資格を取ろう。

どんなに小さな一歩でも、行動が未来を変えます。時代が揺れても、あなたの選択だけはあなたのもの。今日、30分だけでも勉強を始めてみましょう――その30分が、1年後の選択肢を増やします。

Just do it。今からでも、遅くはありません。

読んでくださり、誠にありがとうございました。この記事が、あなたの「最初の一冊」を開くきっかけになりますように。

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