人気株に乗ってはいけない!?ライブドア以外にもやらかした株
投資家の皆さん、「売上が伸びている=株価も上がる」と思っていませんか?
私は何度もこの“落とし穴”にはまってきました。その代表例が、かつてのライブドア、そして今回ご紹介する「フリークアウト・ホールディングス」です。
1300円で買って2000円まで上昇! でもその後…
フリークアウトとの出会いは2021年。
決算で大幅な利益が出て、「これは買いだ!」と思い1300円台で購入。
期待通り、2022年には2000円台に到達。「よし、これは大成功だ!」と確信していた矢先…
売上は上がる、でも利益は…?
そこからの株価は急降下。売上は順調に伸びているものの、利益が出ない。
しかも投資会社の売却でキャッシュを得た後、まさかの「UUUM買収」。
この買収も“シナジー”は見えづらく、投資家としては「???」状態。
結局、株価は500円前後を行ったり来たり。出口も見えず、私は持ち株を泣く泣く損切り。
損失額は600万円。それでも注目はしてしまう…
結果的にこの銘柄だけで約600万円の損失を確定。
ですが、節税のための損益通算としては活用できたので、そこは一つの救いでした。
私はこの会社の経営者が嫌いではありません。むしろユニークな視点や業界への挑戦心には魅力も感じていました。
だからこそ、つい480円台でまた少し買ってしまいました。寅ちゃん、ちょっとアホです(笑)。
PBR1倍割れ、それでも下がる株価
この会社、財務的にはそこまで悪くない。PBRも1倍を切っていて、数字だけ見れば割安感も。
でも、「IRはいいこと言うが実行は遅い」という点がずっとつきまとっており、楽観的すぎる経営スタンスには正直、投資家としては警戒感を持たざるを得ません。
“売上至上主義”の落とし穴に注意せよ
フリークアウトのように「売上は伸びているのに利益がついてこない」企業は少なくありません。
「成長企業だから」「グロース株だから」と目をつけるのは良いですが、利益の出し方・利益構造の安定性を見誤ると、大きな損失につながります。
安物買いの銭失い。シナジーなきM&Aの末路
この会社は買収戦略にも問題があったと私は感じます。
明確なビジョンもなく、売上規模をただ追い求めた結果、利益が出ない体質に。
これこそ「安物買いの銭失い」という言葉がぴったり。
まとめ:株は“売上”ではなく“利益”を見るべし
今回の経験から私が学んだのは、「売上」ではなく「利益」、さらに言えば「キャッシュフローと経営の実行力」を見るべきということです。
人気やトレンドで買った株ではなく、自分で財務と経営の中身を見抜く力が必要です。
でも、そんな投資の失敗こそ、将来の糧になる。
私はそう信じて、これからも「寅ちゃん流」で学びながら、成長していきたいと思います。
※株式投資は自己責任で行いましょう。