株式投資で一番難しいのは「損切り」だと思います。利益を確定させるよりも、損失を確定させる方が精神的にきつい。私も何度も経験してきました。今回は、寅ちゃん流の損切りルールと、一般的な損切り事例を整理してみます。
長期投資と短期投資では損切り基準が違う
まず大前提として、長期投資目的で買ったのか、短期投資目的で買ったのかで損切りの基準は変わります。
長期投資の場合
- 企業の成長が継続している限り、投資は継続
- 一時的な暴落でも、成長性が変わらなければ保有を続ける
- 人気がなくなって株価が下がった時は、落ち着いてから追加投資することも
- ただし、グロース市場銘柄で売上が減少した場合は損切りを検討
- 経費が一時的に増える程度であれば、売上成長が続く限りは保有
長期投資では、株価の上下よりも企業の成長ストーリーが崩れたかどうかを重視します。
短期投資の場合
- 購入価格から1割下落したら損切り
- 「塩漬け」にして資金を寝かせるより、次の短期銘柄を探す
- 短期目的の資金は全体の10%程度に抑えて“遊び”として行う
短期投資では、感情ではなくルールに従うことが重要です。決算で崩れたら即損切りも何度もやっています。
寅ちゃん流・損切りの考え方
損切りは「資産を守るための必要経費」と割り切るようにしています。特に短期銘柄では、1割下がったら即決。迷っているうちに傷口が広がる経験は、過去に何度もありました。
長期銘柄の場合は、決算書を見て売上・利益のトレンドを確認。経費増加が一時的であれば許容しますが、売上の減少は成長ストーリー崩壊のサイン。ここは迷わず損切りします。
一般的な損切り事例
投資の世界でよく言われる損切りルールには、こんなものがあります。
- パーセンテージルール:購入価格から5〜10%下落で損切り
- チャートのサポート割れ:過去の安値や移動平均線を下回ったら損切り
- 決算ミス:売上・利益が市場予想を下回ったら翌日に損切り
- 出来高減少:取引量が減り、株価が動きにくくなった場合に撤退
- 業績下方修正:企業が自ら成長見通しを下げた場合
損切りしない方がいいケースもある
一方で、損切りしない方が良い場合もあります。たとえば、長期保有を前提にしていて、業績や成長性が変わっていない場合です。市場全体の暴落や一時的な需給悪化による下落では、慌てて売らない方が結果的に回復を待てることもあります。
寅ちゃんの失敗談
私も過去に「もう少し待てば戻るかも…」とズルズル持ち続け、結果的に半値以下になったことが何度もあります。その経験から、短期投資は資金を小さくし、長期銘柄は成長が続く限り粘る。この住み分けが今のスタイルになりました。
まとめ
損切りは感情に流されると判断を誤ります。だからこそ、自分なりのルールを決めて、それに従うことが大切です。損切りは負けではなく、次のチャンスに向けた資金確保の一手。投資の世界では「勝ちを大きく、負けを小さく」が鉄則です。
そして最後に…ルールも分析も大事ですが、投資は何が起こるかわからない世界。投資もビジネスも資格も、最後はやっぱり神頼み 笑