はじめに

投資をしていると必ず出てくるテーマが、「生活費をどれくらい現金で持っておくべきか?」という問題です。
株や投資信託、不動産など、いくら資産を持っていても、いざという時に現金がなければ生活できません。
この「現金と投資のバランス」が、長期で投資を続けるうえで非常に大切なんです。

寅ちゃんの場合:半年分の生活費を確保

寅ちゃんは生活費の半年分を現金で確保しています。
なぜ半年かというと、寅ちゃんは「積極投資」が好きだから。資金をなるべく投資に回したいという気持ちが強いんです。
一方で、まったく現金がないと、株価が下がったときや突発的な出費に対応できなくなります。だから半年分はしっかり現金化して、残りは投資へ回すというのがマイルールです。

また、寅ちゃんは家や車といった固定費をかなり圧縮しています。家は大きなローンを抱えず、車も維持費がかからないようにしているので、毎月の固定支出が少ない。だからこそ「半年分の生活費」で十分安心できるんです。
その分、旅行や趣味など「人生を楽しむためのお金」には積極的に使っています。固定費を下げて、変動費で楽しむ。これが投資と両立させる秘訣です。

一般的な考え方はどうか?

もちろん、これはあくまで寅ちゃんのやり方。世の中の一般的なセオリーは、人の働き方や家庭環境によって変わります。

会社員や公務員などの安定職:毎月の給料が安定して入るため、生活費の3か月分程度で十分という考え方があります。特に公務員など解雇リスクが低い職業なら、3か月分で足りることも多いです。

自営業・フリーランス:収入が不安定なため、生活費1年分くらいを現金で確保しておくのが安心とされます。収入が入らない月もあるため、投資に回しすぎると生活に支障をきたすリスクがあります。

子育て世帯:教育資金や突発的な支出が増えるため、半年~1年分を目安に持っておくと安心です。急な入学費用や習い事の支出などは予想以上にかかります。

親の介護が必要な家庭:医療費や介護サービス費用が突然かかる可能性があるので、やはり1年分くらいの現金を持っておく方が安心です。施設利用などはまとまった金額が必要になることもあります。

現金を持つ意味

投資をしていると、「現金なんてもったいない、全部投資に回した方がいいのでは?」と思うことがあります。
しかし、相場は常に上がり続けるわけではありません。リーマンショックやコロナショックのような暴落時に、現金を持っていれば「安値で拾うチャンス」に動けます。
逆に現金を持っていないと、生活費のために「安値で株を売る」という最悪の選択を迫られることになりかねません。
つまり現金は「守り」であると同時に「攻めの余力」でもあるのです。

寅ちゃん流のまとめ

寅ちゃんは、「生活費半年分は現金、それ以上は積極投資」というスタイルです。
ただしこれは、固定費を徹底的に下げているからこそ成り立つやり方。家庭の状況や仕事の安定性によって、最適な金額は変わります。

安定職なら3か月分、自営業や介護を抱える家庭なら1年分。自分のライフスタイルに合わせて、現金と投資のバランスを考えることが大切です。

投資は未来の自分への仕送り。焦らず、守りと攻めのバランスを意識して、一緒に資産形成を楽しんでいきましょう!

※投資は自己責任でお願いします。


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