2025年、ついに日経平均株価が史上最高値を更新しました。長年投資をしてきた私にとっても、この瞬間は感慨深いものがあります。もちろん、この先の株価動向は誰にも予測できません。しかし、こうした節目にこそ、自分の投資の歩みを振り返り、学びを整理することは大切だと感じています。

2005年、日経平均12,000円台でのスタート

私が株式投資を始めたのは2005年。当時は小泉改革への期待感が高まり、日経平均は12,000円台でした。2006年から2007年にかけては16,000円台後半まで上昇し、「この勢いは続く」と信じて、当時の全財産を株式に投入しました。今思えば、リスク管理を知らない典型的な初心者投資家の行動でした。

リーマンショックの衝撃

2008年、悪夢のリーマンショックが世界を襲いました。株価は急落し、私の資産は半分にまで減少。あまりの損失に一時は茫然自失となりましたが、損切りもせず、むしろ株価を見ることすらやめて、ひたすら働く日々を選びました。この時期に唯一続けたのが、インド株の投資信託への毎月の積立です。この「継続」が、後に私の大きな資産の柱となりました。

不動産購入というもう一つの転機

投資とは直接関係ありませんが、2010年にはリーマンショックの影響で値下がりしていたマンションを思い切って購入。当時は住宅ローン金利も低く、価格も割安だったため、毎月の返済負担が軽くなり、投資資金を確保しやすくなりました。この選択が後の積立投資の加速につながります。

コロナショック時も「売らない」選択

2020年のコロナショックでは世界中の株価が急落しましたが、この時も私は売却せず、積立投資を継続。過去の経験から、「暴落の中で売る」ことがどれほど危険かを学んでいたためです。結果的に、株価の回復とともに資産も戻り、むしろ購入単価が下がった分、利益率は改善しました。

2025年のトランプショックと戦略的な買い増し

今年のトランプショックでは、保有していた内需関連銘柄が想定外の暴騰を見せました。すぐに利益確定し、その資金で大幅に下落していた高配当株や有望な銘柄を積極的に買い増しました。もちろん、この行動にもリスクは伴います。しかし、限られた収入で資産を増やすには、ある程度のリスクを受け入れなければならないと考えています。

リスクとリターンのバランス

インデックス投資などの長期分散投資は安定感がありますが、それ以外の個別株投資では必ず価格変動リスクがつきまといます。私は投資自体が好きなので、資産の20%程度はあえて積極的にリスクを取る運用に回しています。一方で、残りの80%は長期的な安定成長を狙った銘柄やインデックスに分散し、資産全体のバランスを取るようにしています。

リーマンショックから日経平均は約5倍

あの2008年の大暴落から、日経平均はおよそ5倍の水準にまで上昇しました。これは「暴落後に投資を続けられるかどうか」が、その後の資産形成を大きく左右するという事実を示しています。短期的な損失に耐え、長期目線で投資を継続することの重要性を、身をもって体験しました。

投資も資格もキャリアも「継続は力なり」

今回の節目を迎えて改めて感じるのは、投資も資格取得もキャリア形成も、「継続する力」が成果を生むということです。一度の失敗や暴落で諦めず、地道に続けることで、必ず成長や成果が見えてきます。

これまで私の投資遍歴を読んでいただき、ありがとうございました。みなさんも、自分なりの継続スタイルを見つけ、資産形成やキャリアアップに活かしてください。