神社巡り第二弾。やっぱり外せないのは 出雲大社(いずもたいしゃ)。
日本人であれば、一生に一度は訪れたい場所の一つだと思います。
伊勢神宮を「日本の太陽の中心」とするなら、出雲大社は「縁と大地の中心」。この二つをセットで語ると、日本神話や日本文化がぐっと立体的に見えてきます。
伊勢神宮と出雲大社の違い
まず大きな違いは、祀られている神様。
- 伊勢神宮:天照大神(あまてらすおおみかみ)。太陽と皇室の祖神。天上世界を象徴。
- 出雲大社:大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。国造りと縁結びの神。大地と人間社会を象徴。
伊勢神宮が「光のエネルギーをいただく場所」なら、出雲大社は「人と人との縁を整えてくれる場所」。まさに対照的な存在です。
また、参拝方法も違います。
- 伊勢神宮 → 二礼二拍手一礼
- 出雲大社 → 二礼四拍手一礼
拍手の回数が多いのは、縁結びの意味を込めて神様にしっかり祈りを届けるためだといわれています。
出雲大社で感じた「なんとも言えない感動」
寅ちゃんが初めて出雲大社を訪れたとき、正直に言うと鳥肌が立ちました。
本殿の前に立った瞬間、圧倒的なスケール感と、なにか見えない力に包まれるような感覚。伊勢神宮の清らかな光に包まれるような感動とはまた違い、出雲大社は「深い大地に抱かれている」ような安心感があったんです。
特に夕暮れ時に参拝したとき、境内に柔らかな光が差し込み、巨大神殿の影が長く伸びていく光景を見て、思わず言葉を失いました。心の奥底から「来てよかった」と思える体験でした。
見どころポイント
- 御本殿:現在でも高さ約24m。かつては48mもの巨大建築だったという伝説が残る。日本最古の神社建築様式「大社造」。
- 神楽殿の大しめ縄:長さ約13m、重さ5トン。写真映えスポット。
- 稲佐の浜:国譲り神話の舞台。夕日の美しさは息をのむレベル。
神在月と縁結びの神様
旧暦10月は「神無月」と呼ばれますが、出雲では「神在月」。全国の八百万の神々が集まって、人と人の縁を結ぶ会議をするという言い伝えがあります。
ここでの縁結びは、恋愛だけじゃありません。仕事、友人、健康、人生を支えるすべてのご縁。だからこそ、人生の節目に訪れる人が多いのだと思います。
寅ちゃんおすすめグルメ
参拝のあとはやっぱりグルメ。出雲大社の門前町「神門通り」は食べ歩きの宝庫です。
- 出雲そば:割子そばスタイルで、三段重ねの丸い器に盛られた香り高いそば。
- 出雲ぜんざい:実は「ぜんざい発祥の地」が出雲。神様の在(いま)す月=「神在(じんざい)」が訛って「ぜんざい」になったとも言われています。寒い日に食べると心まで温まります。
- 縁結びスイーツ:ハート型のお餅やソフトクリームも人気。お土産にも◎。
ちょっと足を伸ばして出雲日御碕灯台へ
出雲大社を参拝した後、時間があればぜひ訪れてほしいのが 出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい) です。
高さ43.65mで、日本一の高さを誇る石造灯台。真っ白な姿が青い空と海に映えて、まるで絵葉書のような絶景です。展望台からは日本海の大パノラマが広がり、水平線に沈む夕日は息をのむほど美しい。まさに「心が洗われる」景色でした。
出雲大社の厳かな雰囲気を味わったあとに、この灯台で日本海の雄大さを感じると、旅の満足度がぐっと高まります。神話と自然を同時に楽しめるのが、出雲エリアならではの魅力です。
まとめ
伊勢神宮と出雲大社。
両方を訪れてみると、日本の神話や文化の奥深さを体感できるはずです。
伊勢神宮で「天のエネルギー」を浴び、出雲大社で「大地と縁のエネルギー」をいただく。そして少し足を伸ばして出雲日御碕灯台で大自然のパワーを感じる。これが寅ちゃん流の神社巡りの楽しみ方。
私自身、出雲大社で感じた「なんとも言えない感動」は、言葉以上に心に残っています。だからこそ、皆さんにもぜひ一度足を運んでほしいと思います。
👉 次は「三社目」にどの神社を取り上げようか、今からワクワクしています。