USCMA(米国公認管理会計士)とは?USCPAとの違いと実体験で解説

こんにちは、寅ちゃんです。

今回は、私がUSCPA(米国公認会計士)を取得した後に挑戦し、キャリアに大きな変化をもたらした「USCMA(米国公認管理会計士)」についてお話しします。

USCMAとは?

USCMA(United States Certified Management Accountant:米国公認管理会計士)は、アメリカのIMA(Institute of Management Accountants)という団体が認定している管理会計の国際資格です。詳細は IMAのアジア太平洋地域公式サイト から確認できます。

この資格は、制度会計(外部報告のための会計)よりも、経営判断や戦略策定のための内部情報の活用に重きを置いています。たとえば、コスト分析、業績評価、予算管理、戦略的財務計画などに関わるスキルが問われます。

USCPAだけでは足りなかった実務

私はUSCPAを取得して、米国系の外資企業の経理部門に勤務していました。主に財務諸表の作成を担い、いわゆる「制度会計」に従って作業を進めていました。

制度会計とは、会計基準に則って決算を行い、外部に報告するための会計です。株主、債権者、税務署などのステークホルダーに正しく伝えるための「ルールに基づいた会計処理」と言えます。

しかし、日々の経営判断に活かすには、もっと踏み込んだ数字の分析や未来志向の計画が必要になります。そこで出会ったのが、USCMAという資格でした。

USCMA取得後のキャリアアップ

USCMAの学びを通じて、私は予算策定、損益の予実管理、経営戦略への数値的支援ができるようになりました。そして、財務諸表を「作成する側」から、「分析し改善に活かす側」へとシフトしていったのです。

その結果、別の米国系外資企業に転職する際には、32歳という若さで財務経理部長兼管理責任者というポジションを得ることができました。多くのスタッフをマネジメントする立場にもなり、数字を使って事業の意思決定をリードする役割を担いました。

古い考えに風穴を開ける武器としての資格

当時の経理部門は、ルーティン作業を重視する文化が根強く、「入力したらすぐに出力」といったオペレーション中心の思考が支配的でした。

しかし、私はUSCPAに加えて、USCMAの知識を活かすことで「会計を使って経営に貢献する」というスタンスで新しい取り組みに挑戦できました。資格は単なる通過点ではなく、考え方や姿勢にまで影響を与えてくれるツールだと強く感じています。

資格は掛け合わせてこそ武器になる

USCPAとUSCMAの組み合わせは非常に強力です。USCPAで会計基準の知識と信頼を得て、USCMAで経営的視点を加える。これにより、「数字に強く、ビジネスを前に進める人材」として他者との差別化が図れました。

もちろん他にも組み合わせ次第でキャリアにプラスになる資格は多く存在します。これについてはまたの機会に詳しくご紹介します。

アメリカというチャンスの国

ふと思い出すのは、アメリカ企業での経験です。年齢に関係なく、実力があれば若くても大きな仕事を任される。それは私にとって非常に刺激的な体験でした。

日本企業も徐々に変わってきているとは思いますが、20年前は「年功序列」が色濃く残っていた時代でした。そんな中で、責任ある立場を任せてもらえたことは、自分の人生観にも大きな影響を与えました。

まとめ:資格を活かすのは自分次第

資格は取ることがゴールではなく、活かしてこそ意味があるものです。掛け合わせ次第で転職の強力な武器にもなり、成長の糧にもなります。

USCPAだけで満足せず、USCMAという「経営に貢献する資格」にも目を向けたことで、私は大きなキャリアチャンスを得ることができました。もし、今の仕事で「数字は扱っているけど、もっと経営寄りの仕事がしたい」と思っている方がいたら、USCMAはその一歩を支える資格になるはずです。

頑張るぞ、日本人!未来は自分で切り開こう!


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