はじめに:今こそ知っておきたい「貯金と投資の違い」
かつての日本では「貯金こそ安心」と言われていました。実際、バブル崩壊後のデフレ時代では、物価が上がらない中での貯金は正解だったかもしれません。
しかし、今は違います。物価高=インフレが確実に進行しています。食品、日用品、光熱費、何をとっても値上がりのニュースばかり。
つまり、今の時代において「貯金」だけでは、お金の価値が実質的に目減りしていくということです。
インフレとは?そしてなぜ貯金では負けるのか
インフレとは物価が上がること。つまり同じ1万円でも、買えるモノが少なくなるということです。
例えば、10年前に500円で買えたランチが、今では700円になっていたとします。これがインフレ。あなたの「お金の購買力」が落ちているのです。
このとき銀行に預けていた100万円は、増えないどころか「実質的な価値」が下がっているわけです。
年1〜2%のインフレが15年続けば、現金の価値は20〜30%も目減りします。
インフレに強いのは「企業」そして「投資」
一方、インフレは企業にとっては「追い風」になる場合があります。
- 仕入れ値が上がっても販売価格に転嫁できる
- 海外売上や資産の価値が上がる
- 円安により輸出企業の利益が増える
こうした構造から、企業の利益が増えれば株価も上がるのが一般的です。
だからこそ、インフレ時代には現金よりも株式投資が有利なのです。
15年でどれだけ差が出るか?貯金 vs 投資
では、実際に500万円を元手に、毎月8万円ずつ15年間積み立てた場合、貯金と投資でどれほどの差が生まれるか見てみましょう。
- 貯金:500万円 + (8万円×12ヶ月×15年) = 1,940万円
- 投資(年利4%複利):約2,960万円
その差はなんと1,020万円! つまりインフレにより価値が下がる現金で持っているか、増える資産として投資しているかの違いです。
30年間投資を続けると?差はさらに広がる
同じ条件で30年続けた場合:
- 貯金:500万円 + (8万円×12ヶ月×30年) = 3,380万円
- 投資(年利4%複利):約6,900万円
投資では3,500万円以上の差がつくことになります。
これが複利の力であり、インフレに対抗する資産防衛策なのです。
寅ちゃん流:インフレ時代に「お金を守る」ための選択
寅ちゃんも昔は「貯金が最強」と思っていた一人。でも、物価の上昇が続き、気づいたんだ。
「銀行に眠るお金は、静かに価値を失っていく。だったら、未来のために働いてもらおう」と。
今は現金比率を減らし、高配当株や成長株に分散投資をしている。
もちろん全額投資する必要はないけれど、「貯金しかしていない」という状態は、もはやリスクでしかない。
まとめ:将来後悔しないために「今」選ぶべきこと
500万円を元手に、毎月8万円を積み立てる。
貯金と投資で15年後に1,000万円の差。30年後には3,500万円の差。しかもその間にインフレで貯金の価値は下がっていく。
将来の自分に「ありがとう」と言われる選択を、今しませんか?
寅ちゃんの答えは明確です。インフレに負けない投資を、今からでも始めましょう。
※本記事は投資の効果を保証するものではありません。投資は自己責任で行ってください。